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製作日記 その7 「ライオン」 (4) 編集② NiVEのコンポジションとその応用

18:33

毎度更新が遅くてスミマセン…




に関して、今回はNiVEのコンポジションに関連したことを中心に書いていきたいと思います。
記事の内容はNiVEの編集に特化したものとなっているので、動画編集に興味の無い方にはあまり面白みの無い内容だと思います…。


なお、記事のタイトルには「応用」とありますけど、書いている内容は基礎的なことです(苦笑)。



以下、格納です。

 
 
 
実は、今作を制作するにあたり、はじめて複数のコンポジションを使いました(苦笑)。
今までは、コンポジションがどんなものなのかよくわからなくて敬遠してたのですけど、今回試しに使ってみたら、思っていたよりぜんぜん使いやすくてかなり便利な機能だということを知りました。
ですので、ここではNiVEを使っているけどコンポジションについてはよく知らないという人に、ぜひこの機能を知ってもらいたいと思ったので、コンポジションを中心に書いていこうと思います。


まずは、NiVEのコンポジションについて簡単にまとめておきます。


まずコンポジションとは何ぞやというところから。
コンポジションは、新規プロジェクトを作るときに出てくる画面

製作日記7-4 コンポジション設定
コンポジションの設定画面。プロジェクトを新規で作るときに必ず設定する

で設定する、動画の構成(骨格)とでも言えばいいでしょうか。

ここで画面サイズや長さといった動画の基本的な内容を設定するわけですが、NiVEのコンポジションの最大の特徴は、

製作日記7-4 コンポジションタブ
ひとつのタブがひとつのコンポジションとなっている

一つのプロジェクトに複数のコンポジションを作ることができることです。


複数のコンポジションを使うメリットとしては、
・コンポジション自体をひとつの素材として使うことができる
・ひとつのコンポジション内で使う素材の本数を抑えられる
といったことがあります。

前者は、コンポジションをひとつの素材に見立てて、別のコンポジション内のタイムラインで使うことができるということです。
タイムラインに追加したコンポジションは、コンポジションの設定画面で設定した内容(サイズ・長さ等)の動画ファイルとして扱われます。

製作日記7-4 コンポジション素材
タイムラインに読み込んだコンポジションは、普通の素材と同様にエフェクト等をかけることができる


次に後者(本数を抑えられるということ)の説明を。NiVEでは、ひとつの素材で一本のタイムラインを使うので、編集が進むにつれてタイムライン上の素材の本数がどうしても多くなってしまいます。
そこで、動画の部分ごと・演出ごとにコンポジションを作成していくようにすれば、ひとつのコンポジションあたりのタイムライン上の素材の本数を少なくすることができます。
こうすることで、動画編集の作業がしやすくなるとともに、コンポジションごとでやっている内容が明確になるので、プロジェクト全体の構造がすっきりして編集作業を効率的に行うことができます。

製作日記7-4 mainコンポジション
Aメロ・Bメロ部分のプロジェクト。'main'コンポジションのタイムラインは、音声ファイルとカメラ以外はコンポジションのみ。部分ごとに別コンポジションで作ったものをmainコンポジションでひとまとめにすることで、プログラミングにおけるmainルーチン的な構造にしている


上のようなメリットがある代わりにもちろんデメリットもあるわけで…
コンポジションを増やせば(≒タイムラインを増やせば)、当然それだけ負荷がかかって作業がしづらくなります。
コンポジションに限ったことではないですけど、編集作業はマシンスペックの許す範囲内で行いましょう♪
ひとつのプロジェクトで曲の最初から最後まで作るのはPCのスペック的にかなり無理があるので、今作では、
・序奏
・Aメロ・Bメロ
・サビ
・間奏
・貴音ソロ
・ラスサビ
・終奏
の7つの部分に分けて、それぞれでプロジェクトを作成してAVIファイルを出力、最後にそれらをひとつにまとめて一本の動画にしています。




コンポジションの説明はこれぐらいにして、ここからは今作の編集について、コンポジションの利用方法も絡めつつ、2点ほど説明していきます。

まずはAメロのこの演出の説明から。

製作日記7-4 Aメロ


まずは星空の画像に内接多角形エフェクト(金の髭氏製作の図形描画プラグイン;NiVE用の図形描画プラグイン作ってみたを参照してください)を追加して、三角形を描画。

製作日記7-4 内接三角形
内接三角形。線をピンクに、内側を青色で塗りつぶす。


次に、同じ素材(星空の画像)に半透明キーを追加して、青色を抜きます。

製作日記7-4 内側を透明化した内接三角形
半透明キーを使って、三角形の内側だけを抜く

この状態で、星空画像のタイムラインの下にPV素材を読み込めば、三角形の内側だけにPV映像が映るようになります。

製作日記7-4 AメロPV素材追加画面
PV素材の書き割り背景はあらかじめ抜いています

あとはタイムラインにさらに貴音用の背景画像を読み込めば、最初の画像のようになります。


また、ここでは星空の画像は別のコンポジションから読み込む形にしています。
Aメロ・Bメロでは星空画像を数ヶ所使っていて、使うごとに(A・Bメロ全体を複数のコンポジションに分けて編集しているため)タイムラインに画像を追加すると重たくなるので、星空画像用のコンポジションを専用に作って画像はその中で1回だけ読み込むようにして、画像を使うときにはコンポジションを読み込むようにして、なるべく編集作業が重たくならないようにしています…でもタイムラインの本数は実質変わらないので、もしかしたら効果が無いのかもしれませんが…。

製作日記7-4 星空背景コンポジションの利用
複数のコンポジションで使う重たい素材は、別コンポジションから読み込む形にするといくらか編集作業がしやすくなる…かも?


ちなみに実際の編集では結構試行錯誤して作っていたので、この説明よりも複雑なやり方をしています(今となっては何であんなやり方をしていたのか首を傾げてしまうような…)。


今回の動画での、トライアングルや星型、それに画面分割等のエフェクトはだいたいこんな感じで、描画オブジェクトやキーイング・マスク等を使って制作しました。それらの説明は割愛します。



続けて、今作での最大の見所(自称)の、トライアングルから雪歩がせり上がってくる演出についての説明をします。この部分は、コンポジションを使わなければできなかったと思います。

製作日記7-4 ラスサビ冒頭
ラスサビ冒頭。この演出ができなかったら、この動画はお蔵入りしてたかも…

この場面の画面構成は以下の画像のようになっています。

製作日記7-4 ラスサビ冒頭俯瞰図
ラスサビ冒頭の画面構成。わかりやすくするために各素材をZ軸方向にずらして、タイムラインの上にあるのを手前に来るようにしています

一番上には、雪歩の前面に来る緑のトライアングルの下半分(上の画像での右側のやつ)が来るようにしてます。
このトライアングルは床にあわせて傾けていますが、(レンダラをOpenGLにして)普通に傾けると、下の画像のようにトライアングルの一部が隠れてしまいます。

製作日記7-4 トライアングル素材を突き抜けるの図
トライアングル、素材を突き抜けるの図

ではどうしたかというと、トライアングルを別のコンポジション上で傾けて、そのコンポジションをタイムラインに追加するようにしました。こうすることで、傾いたトライアングルをPV素材と重なるようにできます。

製作日記7-4 ラスサビ冒頭のタイムライン
ラスサビ冒頭のタイムライン。トライアングルは、別コンポジション(triangle-sabi)で傾けた上で、コンポジションごとタイムラインに追加している

その下に来ているのが、貴音のPV素材(の手前のやつ)です。この素材は、貴音が映っている右側は関係なくて、左下の床の部分が雪歩の手前に表示されるようにするために入れました。

その下が、せり上がってくる雪歩のPV素材です。
そして、その下にトライアングル上部・貴音PV素材・トライアングル内部の壁面・星空背景が来るようにして、雪歩がトライアングルから出てくるように見せています。



以上で、コンポジションを使って編集したところの説明を終わります。

コンポジション設定では、サイズからレンダラまで自由に設定できるので、編集したのを一度書き出して再び読み込むといった作業をしなくてすむという利点もありますが、最大の利点は、編集作業が効率的にできるというところにあると思います。
どうして今までコンポジションを使わなかったんだろうと、自分は今になってかなり後悔しています。NiVEを使って動画編集をするのなら、コンポジションはぜひ使いこなせるようになったほうがいいです! 今回の編集作業を通じてつくづくそう思いました。


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あと、コンポジションとは関係ないのですが、前々回の日記で説明すると言っていた、逆光の演出について、自分がやった方法を解説します。

製作日記7-4 貴音ソロ部分の逆光演出
貴音ソロの逆光演出。当初はこの動画一番の見せ所になるはずだったのだが…


まず貴音のPV素材

製作日記7-4 貴音ソロ元素材
貴音ソロのPV素材。背景は抜いています

を、表示させているものとは別に、トラックマット用にもう一本タイムラインに追加します。

製作日記7-4 貴音ソロタイムライン
表示させるものとは別に、トラックマット用に同じPV素材を追加(タイムライン上では非表示で)

次に、追加したトラックマット専用素材に、ブラー(ぼかし)エフェクトを追加して、映像をぼやけさせます。

製作日記7-4 貴音ソロトラックマット素材
トラックマット用の素材にブラーをかけてぼやけさせる

それから、黒のカラーオブジェクトを(PV素材と同じサイズで)作成してタイムラインに追加します。
そうしたら、黒カラーオブジェクトのエフェクトに「トラックマット T」エフェクトを追加し、タイムラインプロパティにブラーをかけた素材を指定し、マットをアルファに(PV素材は書き割り背景を抜いてアルファ情報を付加しています)します。

製作日記7-4 貴音ソロトラックマットエフェクト
トラックマットエフェクトの設定。トランスフォームの不透明度を下げているのは、その下にPV素材を置いて、透過させる形で影を付けるため

そうすれば、以下の画像のような輪郭がぼやけた黒シルエットができます。

製作日記7-4 貴音ソロシルエット
黒カラーオブジェクトにトラックマットを使って作ったシルエット。説明のために背景を白くしています

そして、このシルエットの下にもとのPV素材を置けば、身体全体を暗くしつつ輪郭部分が逆光で光り輝いて見える映像にできます。



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今作では、SP素材を(ほぼ)全部で抜いて使うという冒険(というより暴挙?)をしたわけですが、時間はかかったけど何とか完成できて本当によかったなぁ、と今になってつくづく思います…。

次にSP素材で作るのは、たぶん貴音誕生祭向けのものになると思います。さすがに今回のように全抜きで作るなんてことはしませんが(苦笑)、とっておきの選曲で臨もうと思ってます。でもあまり期待はしないでくださいね…。


次回作については、今のところ美希誕生祭向けの動画を(箱○素材で)作ろうかと計画していますが、実際に作るかどうかは未定です…。



それでは。




コメント

  1. ぐうりんだい | URL | -

    いやはや、勉強になります。
    コンポジションは、普通は何万円もするプロ用の編集ツールとかの機能なのに
    まさかフリーの編集ツールで実装してるとは思いませんからねぇw

    その一方で、まさか逆光にはブラーを使っていたとは!
    基本的な機能でも、使い方次第でこんな事が出来るんだな、と驚きました。

  2. 藪柑子 | URL | WaX/Ljjs

    コメント、ありがとうございます。

    コンポジションに限らず、NiVEには振り込めない詐欺的な機能がたくさんありますからねww
    …まぁ、全然使いこなせていないわけなんですが(苦笑)。

    逆光を表現するのにブラーを使うというアイデアは、ニコ動のsm3933551(禁止ワード設定の都合上URLは書けないので、動画番号だけです)を参考にしました。
    動画編集のテクニック的なものは、自分はこういう機能紹介動画をけっこう参考にしていますね。

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